翻訳者の営業の為にはプラスワンが無いと厳しい

 個人の翻訳者(正確には翻訳者を志す方)から、直接お電話やメールで翻訳者募集していませんかと尋ねて来られることがしばしばあります。

 韓国の大学を出て日本に来て結婚しましたが落ち着いて来たので求職中のネイティブコリアンですとか、小中学校と朝鮮学校に通ったのでハングルが読めますとかおっしゃられるのですが、募集していないのに応募になられても、御返事をさせていただくこともありません。かつて、一つ一つ「せっかくお便りいただいたのですが…」と丁寧にお断りのご返事していた時代もあったのですが、どうせ雇用してもらえないことがわかるとほぼ100%何の音沙汰もない状況で、1件だけさらにレスをしてこられたかと思うと少ししつこい変わった論理を述べられる方でしたので、それを機に一切無視させていただくことにしました。

 また、韓国語の知識を活かして独立したいんだけど相談に乗ってもらえませんかなどと聞いてくる人もいます。
 
 もちろん、お答えすることはありませんがひとつだけこの場を借りてアドバイスさせていただくならば、韓国語ができるだけでは全く役に立たないということです。

 何らかの分野で10年以上第一線で汗水垂らして働いてきた人なら、その分野での知識に語学力を加えることで、やっとこさ「もしかしたら、食べていけるかも知れないスタート台」に立てるかもしれません。
 あとは、食べていけなければ死ぬと言うことを理解した上での努力と根気があればなんとかなることも多いでしょう。

 しかし、プラスワンがなければ、自営や独立の道など考える時間自体、大事な人生の時間の浪費に過ぎません。
 きっぱりあきらめて、早く幸せになるための、地道な就職活動をしてください。