韓国戸籍を遡ると母の生年月日が違っていた

 韓国戸籍の変遷の中で遺漏や誤記というのは日常茶飯事にありますので、翻訳作業に入る前に注意しておかなければなりません。
 今も帰化申請を受任している案件で、母の婚前除籍を遡って行くと現在の韓国戸籍(大韓民国家族関係登録簿)に登録されている生年月日と婚前の生年月日が違うという事態が発生していました。
 韓国地方法院の支庁等の訂正許可が入っていれば何の心配も無いことなのですが、幾つか遡った韓国除籍のどこを探しても訂正事項が見当たらない。

 このような事は韓国戸籍では特に珍しい事でもないのですが、最悪、相続手続きや帰化申請を進めていく上で裁判に発展する場合もあるので、気を抜かず慎重に調査していかなければなりません。

 調査の上で大事な事は、先入観にとらわれないこと。

 「どちらが正しい」などと決めつけてしまうとかえって悪い方向に向かう事にもなりかねないですし、自分の都合の良いように主張するのは論外です。

 何が正しいか、いつ間違ったのか、なぜ間違ったのか、を冷静に考えていかねばなりません。

 まあ、今回の案件もどうやら問題なく進みそうです。