帰化申請等に使う翻訳では認知された言葉を使用しなればならない

 帰化申請など身分関係の確定に関わる書類の翻訳については、正しく認知されている言葉を使用した翻訳が求められます。

 翻訳をする原文において、その国の言葉として正式にどういった意味を持つのか。
 また翻訳後の文章において、上記の意味が正確に当てはまる言葉は何なのか。

 韓国語翻訳においても、台湾・中国語の翻訳においても、非常に慎重に言葉を選ばなければなりません。

 例えば「申告」と「届出」は、厳密には違う言葉です。
 短い時間の流れの中だけで考えるとほぼ同様の意味として解される言葉であっても、戸籍の歴史の流れの中でとらえると個別に訳出すべき場合も出てきます。
 中国語で表現される「原住」などという言葉も日本の言葉としてありそうなので、「原住する」などといった翻訳をしたい思いに駆られるのですが、日本語に「原住」という言葉は一般的に認知された言葉の中にありません。

 帰化申請の際などに、ご本人が翻訳をお持ちになられた時によく感じることのひとつです。

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