韓国語除籍の翻訳は単語力だけでなく韓国の歴史がわかっていないとできません

さきほど韓国語翻訳に特殊な単語力が必要であることを書いたばかりですが、語彙が増え単語力が上がってもどうしようもない場合があります。

韓国語原文文書が物理的に読めない場合です。

とくに縦書除籍謄本をはじめとする手書きの除籍謄本のように、デジタルデータではなく、画像データとして電算化されている戸籍書類の翻訳の際に遭遇します。

手書き除籍謄本は、面事務所等に保管されている紙の戸籍簿(除籍簿)をスキャナによって読み取っただけのものですので、スキャンニングの過程で充分に読み取れていない、あるいは、元となる戸籍簿自体が汚損または毀損していて、単語や行全体が読めないことが頻繁にあります。

こういった時に、力のない翻訳者の場合には、簡単に「判読不能」としてしまうのですが、前にも言いましたように、戸籍翻訳は答えが決まっていますので、良い翻訳者はもう少しあがいてくれます。

といっても、見えない部分を念力によって、透視するわけにはいきません。

良い翻訳者は、論理によって、透視するのです。

まず、判読不能な部分が、どの時期であるかということが大事なことです。
韓国、あるいは、その本籍地の属する地方の歴史において、どういう時期なのか。
また、その家族にとって、どういう時期なのか。

時間の流れを念頭において、面事務所の書記官の筆跡の癖を見抜き、判読不能部分の中から、わすがに読める数文字から、判読不能部分全体を透視するのです。

すると、韓国除籍の翻訳の「答えは決まっている」ことから、除籍専門に何百何千という翻訳をしてきた経験にあてはめて、かなり高い精度で、全く読むことのできない部分全体を復元することができるのです。

ただ、現実には当方でも判読不能と書かざるを得なくて悔しい思いをする事がよくありますが、判読不能と記載した部分は何時間もかけた末に断腸の思いで再現をあきらめたページなので、はっきり言って1ページに数万円のコストがかかっているのです。

 

参考リンク:韓国語翻訳コムのトップページはこちら。

提供:大阪での帰化は「ASC申請支援センター」にご相談ください。